転写絵付(てんしゃえつけ)

印刷絵付や、単に転写とも呼ばれます。
同一の模様を多量に必要とする時に利用される絵付法のことで、よく用いられる方法としては、文様をあらかじめ紙上のものに描き、高精度のスキャンで読み取り加工して釉薬付きのシートを出力し、それを器物に転写します。
銅版を使った銅版転写、石版転写、シルクスクリーンなどもあります。

よく「手描きですか?転写ですか?」という質問を耳にすることがありますが、一部転写で、色や線描きが手描きという方法もあります。

もともとは、転写絵付は大量生産やコスト削減が目的であり、手描きと比べると比較的安価な価格で手に入れることができますが、色が増えるにつれ色の版が増えることとなり、その分価格も上がります。一概に、転写が安いとは言うことはできません。
全く盛り上がりのない転写もあれば、手で触ってコトコトと盛り上がりのある転写もあります。立体感のある転写に関しては、転写紙を作成する際に、厚みがあり透明感を出す特性の絵具を使用する方法、もしくは、同じ絵柄の転写紙を2枚用意し、器にダブルで貼る方法もあります。その際は、まず1枚目の転写を貼り一度窯に入れ焼付け、その後にもう1枚の転写紙をずれないように貼り、再度窯に入れ、焼き付けます。何層もの転写が重ねられる器によっては、粘土から完成品に至るまで5~6回も窯で焼かれる作品もあります。
転写紙を作る作業も大変高度な技術を要しますが、転写紙を器に貼る技術も決して容易ではありません。

この転写技術も、高度な技術を要する有田の技の一つです。

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